私と糖尿病

2011年1月17日月曜日

私が糖尿病をこじらせたわけ

 そのころ糖尿病については一通りの知識は持っていましたが、とにかく多忙な日の連続で、教育入院する時間などとてもとれない状況でした。つきあいも多く、食事制限などもうまくいかず、毎月通院して血糖値をはかり、医師からしかられてばかりでした。まだ、FbA1c などという測定も一般化しておらず、唯一日々の尿中の糖と月一回の血糖値計測だけでした。少しでも血糖値を低くしようと検査の前日は夕ご飯も抜いて朝食も食べずに血糖値測定をしました。今考えると馬鹿なことをしたものだと思います。

 治療方としては、Ⅰ型の人はインシュリンがありましたが、Ⅱ型はスルホニン系の薬剤しかありませんでした。10年程前からは自分からインシュリン注射を医師に依頼して強化インシュリン療法をしていますが、それまでは医師からは「もう少し様子を見てから」と言われつつ過ぎてしまいその間に合併症が進んでしまったように今思います。もう少し早くインシュリンを使えば良かったと思いますが、当時は医師の方にも注射をさけようとする傾向がありました。確かに患者は皆注射をいやがっていましたし、最近になっても「注射する位なら死んだ方がまし」という患者さんさえいます。

 インスリン注射は思ったほど以上に気安くでき、苦にならないというと嘘になるかもしれませんが、後に必ず発生する合併症で苦しい思いをすることを考えれば、むしろ安心です。正直言って運動は欠かせませんが、食事療法については生活の質(QOL)は向上します。むやみに我慢する必要がなくなるからです。 FbA1c 7.0 以上を続けておられるかたには是非早めのインスリン療法をおすすめします。

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